概要

7日午前0時50分ごろ、東京都荒川区東尾久4丁目の和菓子店で、冷蔵庫の中に大学1年の木津いぶきさん(18)=荒川区東尾久8丁目=の遺体があるのを警視庁の捜査員が発見した。この店を経営する木津さんの40代の父親の行方が分からなくなっており、警視庁は何らかの事情を知っているとみている。

尾久署によると、6日午後6時35分ごろ、木津さんの弟から「父が自殺しようとしている」と110番通報があった。その後に、父親から自宅に「娘を菓子店で切った」と電話があったという。

捜査員が父親を探していたところ、和菓子店内の業務用冷蔵庫(縦73センチ、横140センチ、高さ85センチ)の中から木津さんを見つけた。木津さんはひざを抱えるような体勢で、死亡が確認された。首には絞められたような痕があったという。

木津さんは両親と弟との4人暮らしで、6日朝は自宅にいたことが確認されているという。

東京都荒川区東尾久の和菓子店の冷蔵庫内で遺体で見つかった木津いぶきさん(18)の首に、絞められたような痕が残っていることが7日、警視庁尾久署への取材で分かった。この店を経営する木津さんの40代の父親が「娘を切った」「川に沈んで死ぬ」などと告げたまま連絡が取れなくなっており、同署は父親が事情を知っているとみて行方を追っている。

同署によると、6日午後6時35分ごろ、木津さんの弟から「お父さんが自殺しようとしている。お母さんが電話で止めている」と110番通報があった。父親は「手首を切った。川に沈んで死ぬ」などと話していたという。母親が同署で行方不明届を出していた同7時ごろ、自宅には「娘を菓子店で切った。死にたい」と電話があった。

翌7日午前0時50分ごろ、木津さんと父親を捜していた署員が和菓子店内の業務用冷蔵庫内で木津さんを発見した。首には絞められたような痕が残っていたが、切り傷や刺し傷は確認されなかったという。

木津さんは両親と弟の4人暮らしで、6日は朝からアルバイトのため外出。父親は午前7時ごろから仕事に出ていた。

近くに住む自営業の女性(71)は「仲のいい一家でトラブルは聞いたことがない。習い事もさせて大切に育てていたようなので、本当にショック」と肩を落とした。