はじめに

大学生は何かとレポートを書く機会が多いですよね。しかし

  • レポートの書き方なんて高校でも習ってない
  • 大学の教授が特に何の指示もしてくれない

と、困ってしまう大学生は少なくないと思います。

そこで今日は大学生が手早く点数を取れるレポートの書き方やルールをまとめました。

概要

レポートには主に二種類のレポートがあります。

調査、実験系のレポートそれ以外の一般的なレポートです

種類によってレポートの構成も異なってきます。

この2種類におけるレポートの書き方について紹介した後、共通する基本的なルールについてまとめたいと思います。

もくじ

1.調査、実験系のレポート

調査、実験系のレポートは基本的に次のような構成をします。

目的 ➡︎ 方法 ➡︎ 結果 ➡︎ 考察

では具体的な書き方の説明です

書き方

目的

「目的」では、読み手に対して、これから、どのような目的で何を主張し、どのような観点で読み進めたらよいかの背景とガイドラインを示します。

課題レポートの読み手は、出題者(教員)であることがほとんどであるが、本来、その事柄(テーマ)について、全く何も知らない読み手にも理解できるように書くことが必要である。

この課題では、「目的」という章タイトルで、次のような観点に基づいて書き始めるとよいです。

目的の内容
  • 目的の見出しを付ける。
  • 問題点を提起し、具体的な目的(テーマ)を記述する。
  • この課題に関連して、これまで実施されてきた実態や研究されてきた成果などを調べて紹介し、この報告にいたった動機を記述する。
  • 事前にどのような結果が予測されるか(これを「仮説」という)、その結果を導くには、どのような方法で結果を処理し確認したらよいかの見通し(仮説の検証法)を記述する。
  • このレポートを、これからどのような構成や順序で書き進めるか、読み手にわかるように簡潔に述べておく。
方法

「方法」では、被験者・被調査者、調査・実験、テストの内容、具体的な手続きを、次の項目に分けて書く。

この調査やテストの内容を知らない読み手が、調査や実験、テストの手続きを再現できるよう、正確かつ簡潔に説明する必要がある。

方法の内容
  • 方法の章見出しを付ける。
  • 次の小見出しのようなカテゴリに分け、それぞれについて、具体的に文章で説明する。調査や実験の内容によって、どのような見出しで説明したらよいか、適宜、考える。
    1. 被験者(調査の場合は、被調査者)
    2. 実施日(調査・実験日)
    3. 実施材料(テストや実験に使った材料、調査内容)
    4. 実施手続き
    5. 結果の処理法
結果

結果では、よりよい説明のために、データを処理した結果の図表やグラフを補助資料として参照しながら説明すると、よりわかりやすく点数も伸びます。

結果の内容
  • 結果の章見出しを付ける。
  • 結果から言えること(=事実。結果として得られた計算結果や数値、統計的な検討結果など)と、結果から推測されること(=意見。予測、推論など)の記述を区別する。
  • 「結果」は、「事実」を中心に記述する。
考察

おそらく一番書き方に困ってしまう項目ではないでしょうか。書くことが思いつかなかったり、幼稚な感想になってしまったり。

「考察」には、結果で得られたことを根拠として、「目的」で予測した内容や仮説が、結果として得られているかを見極め判断し、その内容を論理的に意見として述べることが必要である。

考察の内容
  • 考察の章見出しを付ける。
  • 全体のまとめ(総括)
  • 結果から推測されること。(意見、予測)
  • 「目的」で仮定したり予測したりした結果が得られたかどうか。(得られたならアピールする)
  • 予測した結果が得られなかったとしたら、その原因や理由は何か。
  • 今後の検討課題や展望は何か。

一般的なレポート

一般的なレポートでは次のような構成をします。

序論 ➡︎ 本論 ➡︎ 結論

では具体的な書き方の説明です

書き方

序論

レポートの導入と言える部分です。

序論の内容
  • 導入の役割を果たす部分
  • 取り上げる問題(テーマ)は何か具体的に示す。
  • 書き出しの部分で、これから述べる意見の発端、目的を示す。 → 問題提起
  • テーマとして取り上げる論拠として、背景となる先行研究を紹介しておく。
  • 論じるのに必要な前提の情報を、その分野に知識のない読み手にもわかるように説明する。
  • 読み手が全体を円滑に意欲的に読み進めることができるためのガイドとなる指針を説明する。
本論

ここがレポートの肝となります。

本論の内容
  • 結論を支える役割を果たす部分
  • 序論から結論を導き出す。
  • 事実(調べたこと、データ、結果)を用いて論拠を示し、なぜ、そのような結論になるのかを論理的に説明し証明する。 → 意見の記述
  • 反論や批評を予想し、あらゆる角度から論拠・根拠を述べ、読み手を論破・説得する。
結論
結論の内容
  • まとめの役割を果たす部分
  • 全体の内容をざっと概観し確認する。
  • 意見を締めくくる。
  • 中心テーマ(意見、主題)をアピールする。
  • 序論で述べた目的と必ず呼応し、密接に整合していなければならない。
  • 今後の展望で、書いた内容の成果に基づき、それを足がかりとして、将来(次の段階)、何をしたらよいかを示す。

共通する基本的なルール

全てのレポートに共通するルールや注意点をいくつか紹介します。

話し言葉の乱用

近年特によく見られるのは論文での話し言葉の乱用です。

たとえば接続詞ですが、つぎのような口語的表現は、後に示したような 表現に直しましょう。

  • 「なので×→だから・それで△→したがって○」(順接)
  • 「けど・でも×→ けれど△→けれども・しかし・だが・にもかかわらず○」(逆接)
  • 他にも「いまいち→いま一つ」 「じゃない→ではない」など

が目立ちますので要注意です。そうかと思うと、変に凝った言い 回しをしたり、故意に難しい漢字を使いたがったりする人もいます。文章は分かりやすく、平易な文章を心がけましょう。

「たり」「とか」「の」

 「たり」「とか」は、並列するものが複数あるときにしか使いません。その際、「走ったり飛ん だり」「携帯電話とかコンピュータとか」というふうに繰り返して使います。「今の子はすぐ『や ばい』とか言ったりするけど」という言葉が普通に感じられたら要注意です。  

助詞の「の」は特に注意が必要です。「の」には単純な“of”の意味以外にも様々な使い方が あります。「社会構造の変化の速度の問題」というふうに、つい多用してしまいがちですが、「社会構造における変化の速度に関する問題」などと言いかえましょう。

改行した後、必ず一字下げる

段落を改める場合には、改行後、必ず一字下げる。

ただし、文章の最初に、小見出しや番号が入る場合など、冒頭の 段落では一字下げをしないことがあります。

「です・ます」体か「である」体か

皆さんの中には 「『です・ます』体のほうが丁寧だから、そのほう がよい」 と思っている人がいるようです。実際、敬体と呼ばれているとお り、「です・ます」体にはそういう側面がないわけではありません。

しかし、レポートや論文は「である」体で書くほうが適切です。

まとめ

基本的なルールに従い、教授の指示にも注意を払い、以上のように書けば高得点は間違いありません!

最後まで読んでいただきありがとうございました。