4大英語資格(英検、TOEIC、TOEFL、IELTS)を徹底比較!!
はじめに
就職での自己アピールのために何か英語の資格を取りたいという大学生はたくさんいますよね。
また、大学の留学制度でスコアが必要、という場合もあります。
しかしどの資格が一番就職に使えるのか難しいところですよね
今日は実用英語技能検定(英検)、TOEIC、TOEFL、IELTSの4つを
必要技能、知名度、難易度、受験料、実施頻度、成績表示方法の視点から徹底比較していきたいと思います。
もくじ
まず見やすいように表を作りました。
検定名 資格名 |
知名度 | 必要技能 | 実施頻度
年間実施回数 |
評価
方法 |
受験料 |
実用英語
技能検定 (英検) |
★★★★★ |
|
3回/年 | 合否 | 1級:9,500円
準1級:7,600円 2級:6,500円 ※2 |
TOEIC | ★★★★ |
|
約10回/年 | 10点
〜 900点 |
5,725円 |
TOEFL | ★★★ |
|
約45回/年 | 0点
~ 120点 |
235ドル |
IELTS | ★★ |
|
約40回/年 | 1.0
~ 9.0 |
25,380円 |
※1英検のwritingは準2級と3級のみ
※2 級によって異なります
4つの検定の違いについて大まかにまとてみました。
ここからは一つ一つ詳しく述べていきたいと思います。
もくじ
実用英語技能検定(英検) |
TOEIC |
TOEFL |
IELTS |
実用英語技能検定(英検)
知名度では圧倒的にNO.1を誇る英検こと実用英語技能検定。
当然企業や社会からの評価にも影響します。
英検は、その資格が学校や企業・実社会で評価されるという価値だけでなく、他にもたくさんの魅力があります。
幅広い年齢層が受験
英検は学生に限らず幅広い世代の方が受験しており、総志願者数も年々増加しています。
2017年度の受験者数は3,660,146人にものぼりました。
文部科学省後援
設立時に文部科学省から後援を受けています。
入試優遇・単位認定
英検は入試で追加点や見なし満点などの優遇をされることがあります。
有名どころをあげると、立教大学や早稲田大学がこの制度を取り入れています。
英検で海外留学
英検は、世界各国の教育機関で海外留学時の語学力証明資格に認定されています。
英検資格で、世界へ羽ばたく道が広がります。
アメリカ留学や高校でのオーストラリア留学が推奨されています。
入試、センター試験に対応する英語力が身につく
英検の出題形式には、高校や大学の入試試験と多くの共通点があります。
例えば、センター試験のリスニングテストには、会話や文章を聞いて質問に答える形式があり、英検の準2級や2級のレベル・出題形式との共通点が多く見られます。
筆記試験においても共通の出題形式が多く、英検の学習をすることでセンター試験に対応する英語力を養うことができ、まさに一石二鳥です。
TOEIC
TOEICもかなりの知名度を誇り今では知らない人はいないでしょう。
企業での昇格基準にも採用されることもあり、ビジネス向けです。
TOEICも多くのメリットがあります。
合否ではなくスコアで評価される
TOEICは合格・不合格ではなくスコアで評価されるのが特長です。
プログラムの中で最も受験者数が多いTOEIC® Listening & Reading Testの場合、配点がリスニングセクション・リーディングセクションともに495点、合計990点満点となっています。
日本の受験者の平均スコア(2016年)は516(リスニング:288・リーディング:228)となっています。
TOEIC® Programでは現時点での英語力をスコアで確認できるため、英語力に関する客観的な目標設定や現状確認にも最適です。
グローバルスタンダードとして世界約160ヶ国で実施
TOEIC® Programは特定の文化を知らないと理解ができない表現が排除されているため、国籍に関わらず公平に英語コミュニケーション能力を測定することができます。
英語力を測るためのグローバルスタンダードとしてアジアから北米、南米、アフリカ、ヨーロッパまで全世界約160ヶ国で実施されており、TOEIC®スコアを入社基準や昇格基準として定めている企業も数多くあります。
実際のコミュニケーション能力を評価
TOEIC® Programは知識・教養としての英語ではなくオフィスや日常生活における実践的な英語コミュニケーション能力を測定することを目的としており、各セクションで出題される会話シーンも実際のビジネスシーンや日常生活の場面に即したものとなっています。
英語学習のモチベーションになる
TOEIC® Programを受験すると、スコアという客観的な指標に基づき日々の英語学習の成果を測ることができるため、自身の英語力の上達を実感することができます。
また、英語学習の目標をTOEIC®のスコアとして明確に設定することもでき、定期的に受験することで英語学習のモチベーション維持・向上に役立ちます。
就職・転職時のアピール材料となる
これは大学生にとって一番のメリットですよね。
新卒・中途採用の入社条件として一定以上のTOEIC®スコアを求めている企業も増えています。
また、入社条件としては明確に定めていなかったとしても、TOEIC®スコアにより客観的に証明された英語力を評価する企業は数多くあり、ハイスコアを獲得していれば就職・転職時の強力なアピール材料としても使えます。
TOEFL
TOEFLは国外での評価が大きく最近では国内でも知名度が上がってきています。
他にも多くのメリットがあります。
国外でも評価される
日本国内では、TOEICや英検の知名度は高いですが、海外ではTOEICや英検についてはあまり知られていないのが実情です。TOEICに関しては受験者の大半を韓国人と日本人が占めています。
TOEICで990点満点を持っていれば国内では高い評価を受けることができますが、英語圏の大学や企業宛にスコアを書いて提出しても、存在自体があまり知られていないために評価されないことが多いです。
一方で、TOEFL iBTは世界中の約130カ国で実施されているグローバルな試験です。数ある英語の資格の中でもTOEFL iBTの資格は世界中で最も広く認知されています。
海外へ留学、移住するのに有利
アメリカ、オーストラリア、カナダなどの留学先として人気な国々にあるほぼ全ての大学が、TOEFL iBTのスコアを英語が母国語でない学生の英語力の証明として認知しています。
留学をする予定はなくても、「将来いつか海外で生活をしたい」とった夢を持っている人も少なくないのではないでしょうか。移住をするためにはビザの申請・取得をしなければなりませんが、移住先として人気な国ほど高い英語力を求めている国が多いです。
例えば、ニュージーランドは留学先や移住先として近年人気が上昇した国の一つですが、2016年にはビザ申請においてTOEFL iBTのスコア利用が認められました。オーストラリアの移住権を申請する際にも、TOEFL iBTのスコアを提出することができますが、やはり英検やTOEICといったスコアは認められていません。
その他の国でもTOEFL iBTのスコアを活用して移住権の申請をすることができる国がいくつもあります。留学はする予定が無い人でも、この先海外で仕事をすることや、移住を考えている人にとっては、TOEFL iBTのスコアはとっておいて損はないです。
ライティングやスピーキングを含めた4技能の英語運用力を測れる
TOEFL iBTはTOEICと同様に合格・不合格という評価ではなく、スコアという具体的な数字で英語力を測ることのできる試験です。
日本で一般的にTOEICというときのTOEIC Listening & Reading Testはリスニングとリーディングの2セクションみとなっていますが、TOEFL iBTでは、リスニング、リーディングに加えてライティングとスピーキングのセクションもあるので、そのぶん難易度はTOEICより高いです。
ライティングやスピーキングはアウトプットの能力が問われるセクションですので、本当の意味での自身の英語運用力を測ることができます。
日本の英語教育で重視されているのは、リスニングとリーディングといったインプットが中心です。グローバル化が進むにつれアウトプットの重要性が高まり、その点を改善しなければならないということが言われるようになってきてはいるものの、まだまだ日本人にはアウトプットが苦手な人が多いのが現状です。
こういった意味でTOEFL iBTは本当の英語力を測れるでしょう。
IELTS
International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に最適なテストです。
下のようなメリット、特徴があります。
受験者の急増
IELTSは世界140か国、10,000以上の機関で認定されている4技能英語テストのグローバルリーダーです。
世界で年間300万人以上の受験者が、留学・移住・就業のために受験しています。
団体受験も可能
学校はじめ受験者の多い教育機関様へ団体受験も実施。
また、IELTSをもっと知っていただくための概要説明会や、テスト対策セミナーや英語圏への海外留学、企業担当者向けの説明会など、様々な活動もしています。
まとめ
今回は実用英語技能検定(英検)、TOEIC、TOEFL、IELTSの4つを徹底比較しました。
国内の評価と国外の評価どちらを重視するかや
自分の目的や夢に合った検定はどれか
などがどのテストを受けるかに影響してくることがわかりましたね。