はじめに

先日、経団連(日本経済団体連合会)2021年卒の就職活動から就活ルールを廃止することを決めました。

では何が変わるのか今の大学生は何に気をつければいいのか、まとめていきたいと思います。

もくじ

 

今までの就活ルール

ひとまず、今までの”就活ルール”について確認しましょう。

今回変更された今までの”就活ルール”と呼ばれる部分は以下のようなものでした。

以下、経団連HPから抜粋

3.採用選考活動開始時期

学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保するため、採用選考活動については、以下で示す開始時期より早期に行うことは厳に慎む。

広報活動 : 卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降
選考活動 : 卒業・修了年度の6月1日以降

なお、活動にあたっては、学生の事情に配慮して行うように努める。

4.採用内定日の遵守

正式な内定日は、卒業・修了年度の10月1日以降とする。

以上をわかりやすくすると

卒業前年度3月1日 6月1日 10月1日
広報解禁 選考解禁 正式内定解禁
ということになります。
では何が変更されるのでしょうか。

変更について

変更理由

リクルートキャリアの調査では6月1日の時点(つまり選考解禁時点)での就活生の内定率68.1%にものぼりました。
つまり、就活ルールが完全に無視されているということです。
なぜこのようなことが起こったのか、
理由は3つほどあります。
1. 人気企業への集中
2. 就活ルールを破る事による罰則がない
3. 外資などを含む経団連非加盟企業による学生早期抱え込み

 

変更内容

変更内容は、先に述べたような解禁の時期制限が廃止されるということです

 

変更による影響

この変更によってどのような影響があるのでしょうか。

1. 通年採用の一般化

1つ目の変化は、「通年採用の一般化」です。

先ほど述べたようなこれまで設けられていた就職活動の時期的制限がなくなることで、学生はそれぞれのタイミングで就職活動に参加できるようになります。企業もなるべく優秀かつ多様な人材を確保するために「通年採用」へと切り替えることが予想されます。

通年採用に切り替わることで、各社の採用活動のピークがズレるため、学生にとっては企業の選考を受けるチャンスが増える事も見込まれます。

2. インターンなどの長期化

2つ目の変化は、「インターンなどの長期化」です。

通年採用が一般化することで、従来の学生のポテンシャルを重視した「短期集中型」の採用活動から、アルバイトに近い実践的なインターンシップを通じて即戦力を求める「長期型」の採用活動へと変化することも考えられます。

「長期型」の採用活動では、学生は入社前にやりたいことを見極めることができ、企業は実務を通じて優秀な人材をより正確に見極めることができるため、学生側と企業側にお互い大きなメリットがあります。

3. 就活の早期化

3つの変化は、「就活の早期化」です。

“就活ルールの廃止” により、大学1・2年生の時点から就職活動を始める学生が増えることが考えられます。それにより、これまで3年生以降が一般的であった「内定出し」のタイミングが早まるでしょう。

また、内定までは出さないとしても、将来的な採用活動を念頭に入れた大学1・2年生向けのイベントを開催し、学生を囲い込む企業やサービスが増えることも予想されます。

 

就活廃止後の就活生が気をつけるべきこと

まず就活は3年生から、と思っている人が大半だと思いますが、

就活ルールが廃止されたことによってこの考えは改めなければなりません。

大学生活中企業は常に採用活動を行い、学生も常に就職活動を行うようになります。
常に企業から見られているという意識とともに、常に企業を見なければなりません。
今までの就活の考えは通用しないと思われます。

まとめ

今回の就活ルール廃止は現在大学生の皆さんには必須の情報だと思い、記事にしました。

皆さんの今後の学生生活、就職活動に役立てれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。