前回は大学生の新生活に必要なものとその費用について書きました。
今回は初期費用ではなく、月々にかかる費用と簡単節約術について書きたいと思います。
大学生の1年間の生活費の平均は日本学生支援機構(JASSO)という機関が調査を行なっており、
それを元に月々の平均も出せます。
大学生の年間生活費の平均(平成28年度JASSO学生生活調査結果から抜粋)
食費、住居、光熱費 | 保健衛生費、娯楽・嗜好費 | 合計 |
36万4500円 | 32万6300円 | 69万800円 |
これを月々の生活費に直すと、
食費、住居、光熱費 | 保健衛生費、娯楽・嗜好費 | 合計 |
3万375円 | 2万7191円 | 5万7566円 |
となります。
大学生が新生活に月々かかる生活費は6万円弱とういことがわかりました。
では何にどのくらいかかるのか、どうすれば節約できるのか、具体的に見ていきましょう。
もくじ
各料金の相場まとめと総額
家賃
家賃は広さはもちろん、アクセスの良さ、日当たりの良さなど様々な条件に左右されます。
月々支払わなければならない家賃は今後生活していくうえでの大きな負担になります。
初めの物件選びは慎重に決めましょう。
賃貸は数年おきに更新料を支払う場合もありますので、それも頭に入れておかなくてはいけません。
参考に、東京と大阪の平均家賃を載せておきます。
東京 | 6万6,000円 ~ 8万2,000円 |
大阪 | 3万7,000円 ~ 5万6,000円 |
やはり都心部は家賃が高くなってしまいます。
簡単節約術
家賃を多く節約することは正直行って難しいですが、
家具付きの部屋などを選ぶことで初期費用を10万〜20万円ほど節約できます。
食費
食事は1日3回、自炊を全くしないとなると相当な出費になります。
食費に関しては、自炊ができるかどうかで大きく上下します。
自炊ができないために外食やコンビニ、お弁当屋さんなどを利用すると1食分の費用は次第にかさんでいきます。
また自炊ができたとしても、食材に高いものを使っていると、外食とさほど変わらない出費になることもあります。
食費がかさむからといって食べる量を減らすのではなく、健康の事を考え、できるだけしっかり確保して計画的に使いましょう。
大学生の一人暮らしの食費は1ヶ月あたり、2万5,000円~3万円と言われています。
簡単節約術
これはやはり外食を避け、自炊を心がけることが一番の節約法でしょう。
外食をするとどうしても1食で500円~1,500円前後かかってしまいます。前述のように一人暮らしの大学生にかかる平均的な食費は2万円~3万円です。したがって外食を1回でもすると場合によっては、その日の食費が全て飛んでしまうという可能性もあります。
このようなケースを極力避けるにはやはり食費を抑えることができる自炊を行うのがベストです。
大抵のスーパーは夕方~夜になると30%OFFなどの値引きシールが貼られていたりします。このような値引きが行われる時間帯を狙って食材の買い出しに行くのもよいでしょう。
水道光熱費
光熱費とは水道、ガス、電気の料金をまとめたものです。
光熱費は生活するうえで最低限必要なライフラインとなりますので、払い忘れがないようにしましょう。
支払い用紙で支払う場合、その用紙をなくしたり、うっかり忘れていたりということもままあります。
一人暮らしの光熱費は1ヶ月あたり、約5,000円~1万円です。
電気、ガス、水道のそれぞれの料金相場
料金相場 | |
電気 | ¥1,500 ~ ¥5,000 |
ガス | ¥1,000 ~ ¥4,000 |
水道 | ¥1,000 ~ ¥3,000 |
簡単節約術
家にいる時は見たい番組がなくても何気なくテレビをつけている方は多いです。
テレビの種類や電気料金の契約形態によって異なりますが、1時間テレビをつけた時にかかる電気代は約1.5円~2円です。
そこでテレビを見ていない4時間はテレビを消してみます。すると1日で約6円~8円の電気料金を節約できます。
これを365日続けると2,190円~2,920円の電気料金削減につなげることが可能です。
通信費
スマホやタブレット、またパソコンのインターネット回線も通信費に含まれます。
今ではほとんどの大学生がスマホを持ち、パソコンで情報収集を行うと思います。
これも使い方によっては金額が変動します。
多くの場合、スマホやタブレットのみであれば5,000円~1万円に収まるでしょう。
また、インターネット回線やポケットWi-Fiを契約している場合は毎月約5,000円の料金がかかります。
しっかりと料金プランを見据えて、使い方を考えていきましょう。
簡単節約術
通信費は近年普及が進んできた格安SIMに乗り換えることで大きく節約することができます。
格安SIMに乗り換えれば、1ヶ月¥1,000~¥2,000で抑えられます。
娯楽、交際費
休みの日や学校終わりに新しくできた友人や、先輩後輩と出かける機会が増えることと思います。その際にかかる出費を交際費と言います。
友達とご飯に行ったり、カラオケ、ボウリング、ダーツなどを楽しんだり、飲み会や忘年会に参加することもあるでしょう。
時には少し遠出の旅行をするかもしれません。
この費用は一番個人差が大きいかもしれません。
娯楽・交際費ですが一般的な大学生だと1ヶ月1万円~1万5,000円です。
自己管理が苦手な方はこの費用がとんでもないことにならないよう、しっかりとお財布と相談して予定を立てておくことが重要です。
簡単節約術
これは特に難しいですね。言ってしまえば、完全に本人の意思次第です。
娯楽や交際費は減らしたくない方は他の経費を節約するしかないでしょう。
雑費
一人暮らしをはじめると、実家で生活していたときには見えなかった出費が見えてきます。それは雑費と言い、生活していくうえでは最低限必要な支出となります。
実家にいる頃は知らないうちに補充されていたものが、一人暮らしになると自分で買い足していかなくてはいけません。
生活をする上で最低限必要な日用品は購入しておかなければいけません(例:シャンプー、ボディソープやトイレットペーパーなど)。また学生なので当然のことながら文房具や書籍代なども必要になります。
その他、髪が伸びてきたら美容院代などもかかりますし、洋服類も1年間に数回は購入しなければならないこともあるでしょう。これらにかかる費用が雑費として扱われることになります。
そして大学生の一人暮らしにかかる雑費は平均で1ヶ月1万円~2万円となっています。
前述の娯楽・交際費、雑費は家賃などと違って毎月の支出額が固定されておらず、当初の計算から漏れがちです。そのため、忘れずに計算しておかないと「予定外の出費で今月の生活が厳しくなった」ということも十分ありえますので注意しておきましょう。
各料金の相場まとめ
項目 | 料金相場(1ヶ月) |
---|---|
家賃 | 2万円~8万2,000円 |
光熱費 | 3,500円~1万2,000円 |
食費 | 2万5,000円~3万5,000円 |
通信費 | 1万円~1万5,000円 |
娯楽・交際費 | 1万円~1万5,000円 |
雑費 | 1万円~2万円 |
合計 | 7万8,500円~17万9,000円 |
大学生が月々にかかる生活費の平均は7万8,500円~17万9,000円でした。
まとめ
今回は大学生の新生活にかかる月々の費用と節約法について書きました。
新生活を頑張る皆さんのお力になれたら、幸いです。